2005年08月21日

書籍レビュー その壱

今日からレビューはじめてみようと思います。
が、さっそく途中から感想・批評になってしまってます。
読みはじめでぱらぱらめくっただけなので、嘘書いてるかもしれません。
まず今日はこの本。

Protocol : How Control Exists after Decentralization

著者は自然言語がコミュニティや文化を形成していることを例にとり、
プロトコルもまた言語であり文化である、との主張を展開している。
また、その背後には政治的・経済的な哲学が潜んでいるのだ、と。

たとえばインターネットはTCP/IPとDNSという2つの主要な技術によって
支えられ、それにより多様で擬似的な空間を作り出している、といった具合だ。

本書は大きく3つのパートにわかれている。まず最初に既存のプロトコルを
例にあげながらプロトコルと社会との関係について解き明かそうとしている。
その上で、現状のプロトコルのかかえる問題点を論じて、最後に
これから先のプロトコルのあり方へと議論を展開させている。

インターネット技術の歴史的な経緯はもちろん、DNAやサイバネティクス、
エントロピーなど多岐にわたった観点からプロトコルを掘り下げており
技術と社会の接点を考える上で非常に興味深い。

その一方で、最後のパートは既存の技術をベースにしたものに限定して論じており、
プロトコルという概念が社会を変革する可能性を持つことに気づきながらも
ポスト・インターネット時代の議論に持ち込めていないのが惜しい。

‥‥とはいえ今後の研究でかなりコアなリファレンスになりそうな本です。
夏休みの間にじっくり読み進めてみようと思います。

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